サバゲー大好き!第4帝国革命軍

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zoom RSS 4thERFクロニクルズ《モンキー編》孤高の革命戦士〜ホースとの出会い

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scene1:放浪の旅人

1999年12月31日、タイ・バンコク、カオサンロード…

深夜にもかかわらず、狭い通りは雑踏が絶えず、外国人旅行客でごった返すバーやレストランからは重低音の音楽が流れてくる。
人をかき分けるように、けたたましくクラクションを鳴らしながら走るトゥクトゥク(三輪オートタクシー)。
そのメイン通りから少し裏路地に入ったゲストハウスの一室にも、喧噪は漏れ聞こえてくる。
ベッドに横たわる若い男は眠りにつくのを諦めてか、一冊の本を読みふけっている。次々とページを捲る。
『ゲバラ日記』
その男はこの本をまるで聖書のように携え、毎晩読んでいる。
本を読む男―モンキーは、外から年越しのカウントダウンを叫ぶ声が始まっても、本から目を離すことはなかった…
『一見平和な世の中。だが本当に今、革命を必要とする国、そして人々は存在しないのだろうか』
モンキーは、かつて伝説的な革命戦士と呼ばれ、今も思想を越えて尊敬されている男の生き様を読みながら自問自答している。
その答えは、この旅のどこかに必ず見つかると信じて…
翌日、2000年“ミレニアム”に湧く外国人達を尻目に、カオサンロードを後にした。

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サバゲー大好き!第4帝国革命軍
2009/02/14 16:33

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タイトル
本 文

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内 容 ニックネーム/日時
2002年夏、カンボジア・ベトナム国境付近…

モンキーはガイドのカンボジア人とともに、舗装されていない悪路をトラックに揺られている。
プノンペンの地下闘技場で、ストリートファイターとして賭けの対象となり、日銭を稼いでいたモンキーだったが、ふと思い立ちベトナムへと向かっていた。
「旦那…行き先は詳しく聞かねえ約束だが、どこまで連れて行きゃいいんだい?」ガイドが片言の英語で不意に尋ねた。
「訳ありの奴を国境越えさせるのがあんたの本職だろう?俺が車から降ろせと言うまで走ってくれればいい…」
モンキーにそう言われたガイドは、急に車を止めた。
モンキー「どうした?」
「ここから先はクメールルージュの残党が支配する危険地帯だ。大麻の畑にもなっている…奴らは山賊のような恐ろしい連中なんだ!」ガイドはまるで怪物を見たかのように怯えている。
「そうかい。それはあんな感じの奴らのことか?」モンキーが後ろを指差す。
バックミラーを恐る恐る見たガイドは震え上がった。
「出たー!!」
scene2 知られざる現実
2009/02/08 21:47
赤い布で顔を隠し、AK47を持った男達がモンキー達が乗る車に走り寄ってきた!
カンボジア語で何かを叫んでいる。
「旦那、降りろと言ってます…」ガイドは浅黒いはずの顔を真っ青にして言った。
「仕方ないな。おい、奴らに通訳してくれよ」モンキーはそう言うとドアを開け、両手を上げながら車外に出た。
AKを向けながらゲリラ達が近づく。ガイドの男に何事か叫ぶ。
「死にたくなければ…金と時計、食料をよこせ、と言っています」ガイドが震える声で言う。
モンキーは手を挙げたまま何も言わない。
ガイドは恐怖に耐えかねて、尻ポケットから財布を出し、ゲリラの足下へ放り投げようとした。
だが、次の瞬間モンキーがそれを手で遮った。「おい、勝手なマネをするな。あんたは通訳をすればいいんだ」
「何を言っている!俺は死にたくねえんだ!」
「おい、あんたら!俺はガッカリしたぜ。何が“金を出せ”だ。違うだろう?」モンキーは両手を下ろして言った。
「早く通訳しろよ」唖然とするガイドに言う。
( ̄口 ̄)
2009/02/08 22:03
「仮にも元は志ある革命戦士だろう?こんな山賊みたいなマネしやがって、情けねえと思わんのか?」モンキーに睨まれたガイドは、そのまま恐る恐る通訳した。
ゲリラ達は一瞬顔を見合わせキョトンとしたが、一人が憤りながらAKをモンキーに突きつけて近づく!
「ひぃ〜殺さないで!」ガイドは悲鳴を上げてしゃがみ込んだ。
バシッ!ズダダダダ!!( ̄□ ̄;)!!
銃声が響いた!
ガイドはゆっくり目をあけ、銃声の方を見た。次は自分が殺される番だと思いながら…
だがガイドが見たのは、AKを構えて立つモンキーと横たわる3人のゲリラ達だった。
モンキーは事も無げにAKのマガジンを捨てると、倒れた男達のマグポーチからマガジンを2、3個抜き取り戻ってきた。
「早く車に乗れよ」モンキーに言われたガイドは、びっしょりかいた汗を拭くと車に走った。
モンキーは再び走り始めた車の中で一言呟いた。「情けねえ…何が革命軍だ」
scene3 虚しさと怒り
2009/02/08 22:17
険しい山道や川を越え、ようやくベトナム国境が見える所まで来た。
さすがに疲れを見せるガイドのために、モンキーはある集落へ車を向かわせた。
木や竹を組み合わせた小さな住居が点在し、美しい田畑が山あいに広がる集落。そこに暮らすのはベトナム系少数民族だ。
ガイドの田舎訛りのカンボジア語も何とか通じたようで、モンキー達はその集落に一晩だけ泊めさせてもらうことになった。

翌朝…

モンキーは世話になったお礼にと、老夫婦とともに農作業に出かけた。
ガイドは車の点検をするという口実で集落に残った。
そして白昼の惨劇は起こってしまった…
scene4 白昼の虐殺
2009/02/09 20:03
昼下がり、モンキーは老夫婦と米と小麦を丸めた昼飯を広げて休憩していた。
〈タターン…ズダーン〉
「!?」モンキーは微かな銃声を聞き、集落の方を振り向いた。
「あんた達はここを動くな。わかるか?」身振り手振りでモンキーが言うと、老夫婦は頷いた。
走り出すモンキー。
そして集落が望める山から見ると…
「ぴぃぴぃ喚くな!薄汚いベトナムネズミ共め!」
「あの流れ者を匿っていることは分かってるんだ!」
「死にたくなけりゃ居場所を吐きやがれ!」
モンキーは数えただけでも10人以上の武装したゲリラ達が集落を襲撃しているのを見た!しかもモンキーを探しているようだ。
「仕方ねえ…おい、そいつを連れてこい」リーダーの男が部下に命じると、一人の若者が首根っこを掴まれてゲリラの前に突き出された。
そして!
ズダダダーン!!
命乞いをする母親の目の前で撃ち殺された!
モンキーもそれを見ていた。
o(_ _*)o
2009/02/10 15:44
息子の遺体の前で泣き崩れる母親。
ゲリラ達はさらに何人かの村人を射殺し、家に火を放ち始めた。
「流れ者の男、これが見えるか!俺達の仲間を殺した報いだ!姿を見せろ!」リーダーの男は周りにそう叫ぶと、無造作に拳銃を撃ち、再び村人を殺した。
モンキーは完全にキレた。素早く山中を走る。
「ははは…ネズミ退治だな」
「ああ。おい火あるか?」
二人のゲリラが一服している。
その後ろにナタを振りかぶったモンキーが!
ズバァッ!!
振り下ろされたナタはゲリラの首を一筋で切り落とした!
「あ!貴様は…」
ズダーン!!
AKを奪ったモンキーに頭を吹き飛ばされる!
「うぉおおおお!!」怒り狂ったモンキーがAKを乱射し、次々とゲリラ達を倒す!
「いたぞ!殺せ!」リーダーの男が叫ぶと残るゲリラが撃ち返す!
モンキーは肩に弾がかすめると、撃ちきったAKを捨て、何かへ走り出した!
ゲリラが乗ってきたジープの一台に飛び乗る!荷台にはM2機銃が。
「車を奪う気だ!逃がすな!」
だがモンキーはゲリラ達に向かってジープを走らせた!
scene5 怒りの反撃
2009/02/10 16:35
モンキーが走らせるジープは銃を構えるゲリラ達へ突進する!
「野郎、なめるな!」ジープに向かって乱射する。
モンキーは屈みながらスピードを上げる!
ドガッ!!
逃げ遅れたゲリラの一人を容赦なく跳ね飛ばす!
モンキーはそのまま走り抜け、ドリフトさせると荷台のM2を構えた!
ドドドドドド…ドドーン!!
巨大なM2を振り回し、ゲリラを掃射する!
次々と肉塊と化すゲリラ達。リーダーの男も腹にポッカリと穴が空き、頭半分が吹き飛ばされた無残な姿で死んでいる。
ジープを降りるモンキー。なおも息子の遺体に泣き崩れる母親に歩み寄る。
「罪もないあなた達を巻き込んで…本当に済まない…」モンキーが言うと母親は鋭い目で一瞥し、首を横に振った。
まるで『何も言わずここから出ていってくれ』と言われているようだった。
やがて山へ逃げ隠れていたガイドが戻ってきたが…
「旦那、金は返すからこれ以上は勘弁してくれ。俺は逃げさせてくれ…」
モンキーは黙って頷き、肩を落として重い足取りで集落を出て行った。
scene6 悲しみに包まれて
2009/02/10 16:49
数日後…

ベトナム・ホーチミンシティ、ドンコイ通り…

広い交差点から狭い路地まで埋めつくさんばかりに、バイクがクラクションを鳴らしながら走る。
タイ・バンコク以上の喧騒に、さすがのモンキーも圧倒される。
フォー(ベトナム麺)レストランで冷たいビールを飲み干したモンキーは通りに出た。その背後にバイクが近づく。
「お兄サン、ドコ行クノ?」片言ながら聞き取り易い日本語で、バイクに乗ったベトナム人がモンキーに声をかけた。
小柄なベトナム人とは異彩を放つ、太い腹ながらがっしりした体格の男だ。
「別に…」モンキーはそっけなく男から離れようとすると、バイクはその前に躍り出た。
「安くシテオクヨ。ホーチミン案内スルヨ」どうやらバイクタクシーの客引きらしい。
モンキーは少し考えたが「じゃあ、乗せてくれ。街から出て西の方を案内してくれ」
バイクの男はニッコリ笑う。「オーケイ!私ノ名前はニャンです」
バイクはモンキーを後ろに乗せて走り出した。
scene7 ニャンとの出会い
2009/02/22 21:21
バイクで走ること1時間。都会の街並みはなく、のどかな田園風景が広がる。
「ベトナムに来たらまずココを見ル」ニャンはそう言うと、バイクを森の中へ走らせた。
「ここは?」モンキーが尋ねる。
「“クチトンネル”。ココでベトコンの軍隊、アメリカと戦った」ニャンが説明しながらモンキーを案内する。
モンキーは興味をそそられ、ニャンに言われるままに狭いトンネルの中へ入った。
人が一人通れるかという狭さ。トンネルはいくつもの分かれ道に入り組んでいる。
ふとモンキーは、木の扉が打ち付けられている場所を見つけた。扉は開かないが、わずかな隙間から中を覗けた。
「うん?人がいる?」モンキーは隙間の奥に人影を見た。
AK47と思われる銃を持っているようにも見えた。
「人形か?」モンキーはクチトンネルの所々にある観光客向けのベトナム兵を模した人形かと思ったが…
不意に人影が気配を察知したかのように奥へ隠れた!
scene8 クチトンネル
2009/02/22 21:44
地上に戻ったモンキーは、実弾射撃場へ案内するニャンに尋ねた。「トンネルの中に人影が見えた。銃を持っているようだったが…俺は幽霊でも見たのか?」
ニャンは相変わらず人が良さそうな笑顔で答える。「ソウカモしれないネ」
謎が残ったまま射撃場に着く。モンキーは弾の代金を払うと、レンジ内のAK47を構えた。
ズダーン!ズダーン!!
普通、観光客は10発程度を撃って帰るが、モンキーは何かに取り付かれたように20発、30発とAKを撃つ。
弾は全て約50m離れた人型の標的の頭に命中した。
イヤーパットを外したモンキーはニャンにそれを渡した。「あんたもやれよ」
ニャンはニヤリと笑うとAKを構えた。
『いい構え方だな…』モンキーが内心呟く。
ズダーン…ズダーン!
ニャンの撃った弾も、人型の標的の胸に全て命中した。
「あんた…見かけによらずやるじゃねーか」モンキーは目を丸くして言った。
scene9 ニャンの謎
2009/02/22 21:56
モンキーはその後、メコン川などを巡り、ホーチミンシティの安宿街でバイクを降り、ニャンと別れた。
ガイド料金は“負けておく”と言っていたが、120万ドン(約8000円)を払わされた。
モンキーはなけなしの財布を抱えて、裏路地の薄汚いバーに入った。中は客はまばらだが、テーブルの一角に人相の悪い男達がたむろしていた。
一般人ならそこで店を帰るだろうが、モンキーは臆することなく真ん中のテーブルに座った。
ビールとゴイ・クォン(生春巻)を注文すると、不必要に短いスカートをはいたセクシーなウェイトレスが運んできた。しかもやたらにモンキーの体に密着してくる。
モンキーはビールを飲みながら考えていた。『あのニャンというバイクタクシーの男…ただのガイドではない。一体何者だ?』
しばらく考え、生春巻を食べ終わると、さっきのセクシーなウェイトレスを呼んで「チェック(勘定)」と言った。
すると、奥にいたガラの悪い男の一人が伝票を持ってモンキーのテーブルに置いた。そこに書かれていた金額は…
『2,000,000ドン』(約14000円)
scene10 ニャンの正体
2009/02/27 13:09
モンキーは目を丸くして男を睨んだ。
「おい…何かの間違いじゃねえか?俺はビールと生春巻しか頼んじゃいねえぜ」
男は首を左右に振りながら「サービス料、テーブルチャージ入レテ、200万ドン。カード、ダメ。」片言の日本語で言った。
「オッサン、冗談は顔だけにしろよ。それに俺はそんなに持ち合わせちゃいねえ」モンキーが言い返すと、男は顔を近づけ更に言う。
「ホテル、ドコ泊まってる?ウチの若い者行カセルヨ。金払うか…コレなるか?」男はそう言うと、親指で首を切るポーズをした。
モンキーは、おおかた日本のヤクザからでも教えてもらった日本語だろうと思ったが、ガタッと席を立った。「上等じゃねえか…面倒くせえから、ここで話をつけようぜ!」
すると男はパチッと指を鳴らして「おい!ニャン頼むぜ!」と奥へ向かって言った。
「ニャン?」モンキーは聞いたことのある名前に首を傾げた。
奥から出てきた用心棒は…「あ!さっきの!?」
まさしくバイクタクシーの男、ニャンだった!
(-_-メ
2009/02/27 14:50
「なんだニャン、知り合いなのか?」店の男は戸惑っている。
「ちょっと昼の仕事でね…社長、こいつのホテル行って集金してくるよ」ニャンはそう言うと、止める社長を無視してモンキーをバイクに乗せて走り去った。

しばらく走ると…
「おいニャン、タイムアウト。止めてくれ」モンキーはバイクを止めさせ、ニャンと対峙した。
「教えてくれ。あんたは何者だ?ただのガイドや場末の飲み屋の用心棒じゃないってことは俺でもわかる…」モンキーが問い詰める。
押し黙るニャンにモンキーは続けた。「あんたを信用して話す。俺はカンボジアから密入国したんだ。その途中、国境付近の集落で世話になったが、その村がカンボジアのクソゲリラ共に襲われ、罪のない村人達が殺された…」
「クメールルージュの殺し屋軍団だ。ベトナム系の少数民族を何百人…いやそれ以上を虐殺してきた」ニャンが不意に口を挟んだ。
モンキー「そうだ!俺はそいつらを許さない。いや、弱者への弾圧や暴力を許さない!」
scene11“クチ旅団”との出会い
2009/02/27 15:11
「もっと悪党なのはベトナム政府だ。奴らはゲリラを排除するどころか、資金と武器を援助し、民族独立運動の火種となる少数民族の抹殺に荷担している!」ニャンが声を荒げた。
モンキーは再び尋ねる。「あんたは何者なんだ?」
「俺は“クチ旅団”軍団長…少数民族と正義を守るために戦う革命組織だ」ニャンはついにその正体を明かした。
「まさか昼に見たトンネルの中の人影は?」モンキーがハッと思い出したように尋ねた。
「ああ…亡霊なんかじゃない。クチトンネルに潜む俺達の仲間だ。乗ってくれ、あんたを仲間に紹介したい」ニャンが言うと、モンキーは迷わずバイクの後ろにまたがった。
その道中、モンキーが尋ねる。「なぜよそ者の俺をあんたの革命軍に?」
ニャンはいつの間にかポケットから取り出したウイスキーのビンを一口あおり、答えた。「実は…俺達の偵察部隊があんたを見ていた。少数民族の集落で起こった一部始終も…」
モンキーは驚き、返す言葉はなかった。
しばらくしてバイクは、再びクチトンネルの別の入り口へ到着した。
(`∀´)
2009/02/27 15:21
モンキーを乗せたニャンのバイクが、クチトンネル秘密の入口に入り、そこには自動的にカモフラージュの草木が被さった。
観光客が潜るトンネルより遥かに深く掘られた坑道の奥に、クチ旅団の秘密基地はあった。中は作戦指令室、会議室や武器弾薬庫はもちろん、食堂や訓練施設、射撃場、医務室や学校まであった。
「まるで地底人の町だな…」モンキーは想像以上の設備に驚き、感心した。
ニャンが幹部と見られる男達を集め、会議室でモンキーを紹介した。
幹部の一人が尋ねる。「あんたの事情はわかった。しかしなぜ日本人のあんたが外国を旅し、革命闘争に手を貸す?」
モンキーは、団長ニャンの紹介とはいえ、さすがに流れ者の外国人の自分が簡単に受け入れられるわけがない…そう思い、語り始めた。
「簡単に言うと…俺は祖国・日本では“おたずね者”なのさ。それも“最重要危険人物”としてな…」
それを聞いたニャンも尋ねる。「一体、日本で何があった?」
モンキーはニヤリと笑い、話を続ける。
scene12 モンキーの過去
2009/03/05 12:03
モンキーはタバコに火をつけて、ふうっと煙を吐いた。
「ちょうど2年前…俺は日本で左翼革命組織のリーダーとして活動していた。以前に留学していた台湾で知り合った、父親が香港で殺されたという革命家のダチから、ある情報をもらった。」
ニャン達は食い入るように聞いている。
「当時、少数民族や新興宗教信者に対し、弾圧や拷問を徹底的に行う政策を進めていた、アジアの大国首相が極秘訪日するという情報だ。しかも、日本政府にアジアの大国への投資を免税する代わりに人権弾圧を黙殺することを要求するためだった…」
モンキーは灰が落ちそうになるタバコに構わず、ヒートアップしてきた。
「そして俺達はアジアの大国首相の極秘行動予定を入手し…暗殺計画を決意した」
(´o`)v-~~~
2009/03/05 12:21
モンキーは灰が落ちたタバコに気づき、足元に吸い殻を捨てた。「だが…決行前日になって事件は起こった」
ニャンは更に身を乗り出す。
「俺達の動きを察知した公安が、でっちあげの交通違反でメンバーの一人を逮捕し、尋問した…口を割ることはないと信じていたメンバーは、あっさり俺の名前とアジトを自白した。俺は寸前で公安の手を逃れたが、メンバーの大半が拘束され、暗殺計画は失敗した…だが、話はそれで終わりじゃなかった!」モンキーはそう言うと拳を握りしめた。
「実は最初に逮捕されたメンバーは、自ら公安に出頭し、計画と組織について洗いざらいしゃべってやがったのさ…」
ニャン「なぜだ?」
「奴の実家は、アジアの大国に工場や支店を多く展開する自動車部品メーカーを経営していた。そのため、アジアの大国首相がちらつかせた投資優遇策に飛びついたんだ。信頼していたメンバーが、結局はカネに目が眩んだ…ショックだったよ。そして俺は国外脱出し、真の革命を求めて放浪を始めた」
モンキーは燃え盛るような目でニャン達を見据えた。
scene13 裏切りの代償
2009/03/05 13:00
会議室を出たモンキーとニャン達クチ旅団幹部は固く握手をした。
モンキーはクチ旅団の兵士達に軍事訓練をする教官兼部隊長として迎えられた。
早速、射撃場に兵士を何人か連れて行き、訓練を始める。

一方、ハノイ市内の某ホテル…

ホテルに入ってきた男は、まっすぐコンシェルジュデスクに向かった。
流暢な英語でホテルマンに尋ねる。「私宛ての荷物が届いているはずだが…」
「はい、お客様。ミスター…」
名前を言おうとするや否や、男はアタッシュケースを受け取り、手早く伝票にサインをした。「カム・オン」
最後はベトナム語で礼を言い、チップの20ドル紙幣を渡すと、男は足早にエレベーターに乗った。
部屋に入ると、アタッシュケースを開け『医療機器サンプル』と書かれた包みを乱暴に破り、何かを取り出した。傍らにはケースに入っていた一枚のモノクロ写真を置いている。
男は無言で何かを組み立て、電話をかけた。
「ああ…今受け取った。明日、連絡員の車でホーチミンシティに向かう。また連絡する…」
scene14 モンキーに迫る謎の男
2009/03/05 13:37
電話を切った男は組み立てた物を持ち、窓の外を狙った。
そう、男が組み立てた物はM16ライフルだった…
傍らの写真を手に取る。「モンキーか…」
そう呟くと、男は写真にライターで火を付け、灰皿に捨てた。
再び銃を分解してケースに収めると、シャワールームに入っていった。
モンキーを狙う暗殺者なのか!?

それから数日間、モンキーは兵士達と自らを徹底的に訓練し、更に強靭に生まれ変わった。
ニャンは目を細めながらも、ふと表情を引き締めモンキーに歩み寄る。「そろそろ実戦と行きたいんだが…」
モンキーは泥にまみれた顔を拭って言った。「待ってました!俺はいつでもいいぜ」
「よし…まずは2日後にベトナム国境付近を支配するゲリラ200人に戦いを挑む。モンキーはこの前の弔い合戦だね」
「ああ…今までの報いを受けさせてやるぜ」モンキーはそう言うと、AKを射撃場の標的に向けた。
ズダーン!!
50m以上離れた標的のド真ん中に見事命中させた。
(-"-)
2009/03/05 13:48
2日後…
カンボジア領、某集落付近…

モンキーとニャン率いるクチ旅団兵士は、秘密の洞穴から越境し、カンボジア領内に潜入していた。
当たりは暗闇で、野生の猿や虫の鳴き声しか聞こえない。
「ヤツらは以前に虐殺したベトナム系少数民族の集落をそのまま根城にしている…かつては100人以上が暮らす集落だったが、ヤツらに殺されたか追い出され、住民はいない」ニャンが無線でモンキーに静かに、だが語気を強めて言った。
強い怒りを抑えるかのように。
「今度は奴らが地獄を見る番だぜ」モンキーがニャン達を鼓舞するかのように言った。
「まずは見張りを片づけよう」ニャンが言うと、兵士達が動いた。
長い年月をかけて集落近くまで掘り進めたトンネルを静かに移動する。
集落に近づくと、全員ナイフを抜いた。
ニャンが無線をとる。「よし…30秒でやっつけろ」
scene15 クチ旅団の活躍
2009/03/06 20:07
暗闇の中、松明の火だけが光る。それぞれの民家の前には、退屈そうにタバコをふかしながら見張りをするゲリラ兵達が。
「ふあああ…」大きなあくびをするゲリラ。次の瞬間!
スバッ!ドスッ!!
突如背後から現れたクチ旅団兵士2人に首を掻き斬られ、胸をひと突きされてその場に倒れた。他の敵には音も聞こえず、気付かれていない。
更に次々と暗闇からの刺客に倒される敵兵。その刺客の中にナイフを持ったモンキーの姿も。
「オールクリア。行くぞ、ニャン」モンキーが無線で静かに言うと、全員ナイフをサイレンサー付きのワルサーPPKに持ち替えた。モンキーはベレッタM92Fだ。
「Go!」ニャンの号令で、配置に付いたモンキーと兵士達が一斉に民家へ突入する!
バスッ!ビシッ!……
寝込みを襲われたゲリラ達が、全く反撃できずに射殺されていく!
異変に気付いたリーダーの男が無線連絡した時には50名以上のゲリラが殺された後だった。
「何事だ!」
「敵の襲撃です!正体は不明です!」
ゲリラ達は大混乱になっている。
(≧▽≦)
2009/03/10 12:43
集落にカンボジア語の叫び声が飛び交う。
「感づいたようだ。全員トンネルへ退却!」モンキーが指示するとニャンが訳す。
「敵はどこだ!全員俺の陣に集合しろ!」敵ゲリラのリーダーがAK47を構えて無線で叫ぶ。
一方のクチ旅団もトンネルに一時退却すると、拳銃からAK47と手榴弾に装備を替えた。
「よし…思った通り敵が一カ所に集まった。あそこが奴らのボス猿がいる場所だ。皆、準備はいいか?」モンキーが尋ねると、全員頷いた。
「全軍かかれ!」
モンキーの号令でトンネルから飛び出した兵士達が一斉に手榴弾を投げつける!
ドガァーン!ズドォーン!!
敵を取り囲むように爆発し、何人ものゲリラ達が吹き飛ばされた!
「撃てー!!」モンキーは容赦なく一斉射撃を命じた。
必死で反撃するゲリラ達だったが、もはや袋の鼠だった。
100名以上いたゲリラはあっという間に全滅寸前となった。
「待て!降参だ!撃たないでくれ!」高床式の米倉に隠れていたリーダーが白い布を小窓から出す。
銃を捨てて米倉から出てくると、残ったゲリラ達も銃を置いて両手を上げた。
scene16 大勝利の初陣
2009/03/10 13:00
モンキーは銃を構えながらニャンとハイタッチした。
わずか50名程のクチ旅団は200名のゲリラに勝利し、リーダー格の捕虜十余名を取る大戦果を挙げた!
ニャンは喜ぶのも束の間、部下に指示を出した。「捕虜は本部に連れていけ。聞きたい事がある」
モンキーはしばらく考えながら殿(しんがり)を歩いていたが、ふとニャンに尋ねる。「ニャン、奴らからベトナム政府との繋がりを掴むんだな?」
「さすがモンキーね。その通りダヨ」ニャンは先頭から無線で言うと、モンキーに微笑んだ。

一方、ベトナム・ホーチミン市街…

「大尉、どうやらカンボジアのベトナム国境付近が騒がしいようです」タクシーで無線を受けた運転手が後部座席の男に告げた。
“大尉”と呼ばれた男は携帯で話す相手に「ちょっと待て」と言うと、「西へ向かえ。思った通り、クチが怪しい…」
運転手に言うと、タクシーは再び走りだした。
「了解。直ちにそちらへ向かいます」運転手は無線を切った。
そう、タクシー運転手はある組織の連絡員で、後ろに乗る男はあの暗殺者だった…
モンキーに危険が迫っているのか!?
scene17 真の悪を叩け!
2009/03/10 13:13
クチトンネル最深部(クチ旅団秘密基地)…

ある部屋からモンキーが出てきた。「やっと吐いたぜ。小便チビりながらな…」
「それで?」ニャンが尋ねる。
「あんたの言う通り、ベトナム政府高官…名前はグエン・コン・ミン、そいつが奴らゲリラに資金提供をしているらしい。しかも国内の麻薬組織からの賄賂って汚えカネだ」
ニャンは色めき立った。「グエン・コン・ミンだと?元公安局長で現政権の国防省次官だ!」
ニャンが激情に駆られるのを見て、モンキーが尋ねる。「グエンと何か因縁が?」
「ああ…奴が公安局長時代に俺の親父はでっち上げの国家反逆罪で連行され、帰って来なかった。自殺したと聞かされたが、後で公安の拷問で殺されたと知った…」
モンキーは涙ぐむニャンの肩に手を置いた。
「ニャン、まずいことに今、俺が尋問したゲリラのリーダーと明日深夜にあの集落でグエンに会う約束だったらしい。嘘だと思って、イチモツを切り落とすと脅したが本当らしい…」
ニャンは驚愕の表情を見せたが「モンキー、奴にグエンを誘き出させ暗殺するんだ!そして癒着の証拠を世界中にバラまく!」
scene18 2つの暗殺計画
2009/03/10 13:32
青いラインのタクシーが路肩に停車している。辺りは街灯も無く、真っ暗だ。
「この先の道はカンボジア国境だな?」後部座席の男が連絡員に尋ねる。
「はい、大尉。本部からの情報では、ここから約70km先のカンボジア領内で4時間程前にゲリラと見られる一個大隊と何者かの部隊と戦闘があったと…例のターゲットが関係しているかは調査中です」
報告を受けた男は車外に出て、トランクを開けた。アタッシュケースを取り出し、緑のバックパックを担いだ。
「お前はここまででいい…ご苦労だったな」連絡員にそう告げると、道端を歩き始めた。
「ここからどうするつもりです?」連絡員が尋ねた。
「ターゲットを探す。本部へはまた報告を入れるとボスに伝えてくれ」
連絡員は“70kmの道のりを歩くつもりか?”と疑問に思ったが「了解。ホーチミンシティで待ってます」
そう言うとタクシーは逆に走らせ、男は一人、暗闇を歩き始めた。
クチトンネル近辺…
2009/03/10 13:46
翌日夕方、再び国境付近・某集落…

モンキーとニャンは捕らえたゲリラ十数名とともに、リーダーが本陣にしていた民家にいた。外はスコールの雨音が。
モンキーはナイフを取り出し、捕虜の両手を縛ったロープを一人ずつ切ってやる。それを鋭い目で睨みながらAKを構えて見張るニャンが傍らに立つ。
最後にリーダーの男のロープを切ろうとすると…
「お前ら、こんな事して後悔するぜ!俺達の大ボスはポル・ポトより恐ろしい人だ。お前らの一族郎党皆殺しにされるぞ!」
モンキーはナイフを男の首筋に突きつけた!「よく聞けゲス野郎…貴様を生かしてやってるだけでもありがたく思え。グエンの前でヘタな真似をしてみろ…てめえらクソゲリラを皆殺しにしてやる!わかったら俺が言った通りに芝居をするんだ」
男の首にナイフが食い込み、血が流れた。股間は生暖かく濡れている。
「モンキー、あまりケガをさせるとグエンに怪しまれる」ニャンが諫めると、モンキーはナイフを首から放し、ロープを切ってやった。
「わかったよ…」リーダーの男は失禁した恥隠しに睨み返す。
scene19 決死の囮作戦
2009/03/10 14:52
モンキーはゲリラ達を民家の前に並ばせ、ニャンはバイクで山あいに移動した。クチ旅団の兵士達もそこに潜み、集落を監視している。
モンキーが間近でゲリラ達を操り、ニャンが現れたグエンを狙う計画だ。
やがて夕日が沈み、夜が訪れた…

深夜、暗闇の集落が突如光に照らされる!
3台の軍用ジープが近付いてきた。
「あの車か?そうなら左手を振れ」モンキーがゲリラリーダーに無線で命じた。
リーダーの男は左手を高く挙げ、大きく手を振った。
「ニャンあれだ」
やがて止まったジープから武装したベトナム軍兵士が降り立ち、周囲を確認する。
そして最後尾の一台に兵士が近付くと、後部扉を開けた。
「グエンか?そうなら敬礼しろ」モンキーが再びリーダーに指示する。
男はサッと右手で敬礼した。
「久しぶりだな、ホアン…」ジープから降りた制服の男がゲリラ達に近寄る。
だが周りは護衛の兵士が猫の子も通さぬ程固めていた。
scene20 暗殺作戦決行
2009/03/10 15:08
ホアンと呼ばれたゲリラのリーダーも男に歩み寄る。
「どうだ、ここの住み心地は?」グエンが笑顔で言う。
「皮肉はよしてくれや…あんたも一応ベトナム人だろう?」リーダーはうまく調子を合わせ芝居を打つ。
「そうだよ。私程の愛国者はいない。危険分子の少数民族や左翼ゲリラの撲滅を心から願う、善良なベトナム国民の一人さ」そう言って高らかに笑うグエン。ゲリラ達もそれに合わせて笑う。
「ん?ホアン、首から血が出てるぞ。どうした?」グエンが言うと、モンキーが苦い顔をする。
「いやあ…髭をそっていたら手を滑らせて」ホアンは苦しまぎれに言った。
「全然剃れてないじゃないか。それにこんな夜中にか?そういえば他の民家に人影がないな。誰もいないのか?」グエンから笑顔が消え、問い詰める。
「あ…ああ、皆出かけてる。パトロールだよ」そう答えるホアンの顔が引きつるのを、グエンはじっと覗き込む。
「おい…俺に隠し事をしているんじゃないだろうな」グエンが言うと、周りの兵士達が銃をゲリラ達に向けた!
scene21 作戦失敗!?
2009/03/10 15:41
「自然に振る舞え…」モンキーは焦りながらも小声でゲリラに無線指示する。だが…
「言え。何を隠している!」グエンがすごみ、兵士達が銃を突きつける。
「まずい、バレたか!」ニャンが異変に気づき、バイクに飛び乗る!
「畜生!後ろの小屋にいる男が俺達を…」リーダーのホアンが叫ぶ!
ズダダダダ!!
モンキーがホアンを撃った!
「撃て!罠だ!!」グエンが命じると、兵士達がゲリラに一斉射撃し、モンキーが潜む民家にも激しい銃撃を!!
モンキーも撃ち返し兵士を一人倒したが、近距離の銃撃戦になった!
さらに遠巻きに待機していたグエンの護衛部隊が駆けつけ、モンキーに襲いかかる!
「畜生!モンキー今行くぞ!」ニャンがバイクで疾走し、クチ旅団はグエンの軍隊に攻撃する!
モンキーは反撃も出来ない程激しい銃撃を受ける!だがその時…
ズキューン!ズキューン!!
どこからか銃声が聞こえ、グエンの兵士が次々と倒れる!
scene22 予期せぬ援護
2009/03/10 15:59
モンキーは隙をついてグエン軍に反撃し、更に謎の狙撃者の援護と山を駆け下り攻撃するクチ旅団の挟撃で、劣勢を挽回する。
「クソッ、ゲリラ共め!退けー!退却だ!!」グエンが命じ、兵士達がジープを取り囲んだ。
グエンが伏せながらジープに乗り込むと、残った兵士とともに急発進した!
「グエンの野郎が逃げるぞ!」モンキーが無線でニャンに伝える。
「逃がさないヨ!モンキー、俺のバイクに乗って!」ニャンが無線で言うと、間もなくバイクが入り口に着いた。
モンキーはAKを担いでバイクの後ろに飛び乗る!ウィリーをしながら、バイクは逃げるグエンのジープを追跡する!
「クソ!このままじゃ逃げられる…仕方ない、モンキー掴まって!」ニャンはそう言うと、側道の山道へバイクを走らせた。
木や岩が行く手を遮る悪路だが、ニャンは慣れた運転でバイクを操る。
「モンキー、跳ぶよ!」不意にニャンが叫ぶ!
「な、なに!?」モンキーが驚いて前方を見ると、崖になっている!
そして次の瞬間、バイクは鳥のように宙に舞い、崖から下の道へ飛び降りた!
scene23 ニャンの敵討ち
2009/03/13 13:56
バイクはけたたましく着地した。
「モンキー、前から来るヨ!」ニャンが叫ぶと、ジープが砂煙を上げて走ってくるのが見えた!
モンキーはAKを構え、狙いを定める。
ズダァーン!!
運転する兵士の額に見事命中し、ジープが大きくバランスを崩す!そして…
ガッチャーン!!(>_<)
ジープは山道から逸れ、大木に激突して止まった!
「くっ…」グエンは頭から血を流しながら、ジープから這い出てきた。
「動くな、グエン・コン・ミン!」ニャンがベトナム語で叫び、ワルサーP38を向けた。
「ま…待て!お前達が何者かわからんが、金が目当てなんだろう?トランクに大金が積んである。お前にやるから命だけは…」グエンが命乞いをするが…
「貴様の汚い金などいらん!その金と武器で、何千人の少数民族が殺されたと思う?俺が欲しいのは貴様の死だ!」ニャンが叫び…
ズキューン!!
グエンの頭を撃ち抜いた!
「親父…敵は討ったぞ」そう呟いて銃を下ろしたニャンの目に涙が光った。
モンキーがそっとニャンを抱きしめる。
その時、後ろからガサガサと音がした!
モンキーがAKを構える!
(=^▽^=)
2009/03/13 14:12
「誰だ!ゆっくり出てこい!」モンキーが叫ぶ。
「撃つぞ!出てこい!」ニャンもベトナム語で言い、ワルサーを向けた。
竹藪から何かが投げ出された。モンキーが目を凝らす。
「よし!そのまま両手を上げて出てこい!」モンキーは、それがM16ライフルだと確認し、竹藪に潜む者に言った。
ゆっくり男が姿を現す。そして…
「お前がモンキーだな?」日本語で男が尋ねた。
モンキーは一瞬驚いて「なぜ俺の名前を知っている?貴様何者だ!」
「まず銃を下ろしてくれ。あんたらを援護射撃した味方だ」男が言う。
「ああ、あんたが…助かったよ。しかしなぜ俺のことを?」モンキーが尋ねる。
「俺は4thERFという秘密傭兵組織の大尉、ホースという者だ。あんたのことはウチのボスが調べた…過去から現在まで」
モンキーはホースと名乗る男に歩み寄り、更に尋ねた。「そのホース大尉がこんなカンボジアの山奥まで俺を追って来た理由はなんだ?殺しに来たわけじゃなさそうだが…」
ホースはニャンをチラリと見て「そちらの同志には悪いが、あんたを我が軍に“スカウト”しに来た。すでに次の任務も用意してある…」
scene24 謎の狙撃者の正体は…
2009/03/13 17:08
「なに?」モンキーは首を傾げ、ニャンと顔を見合わせた。

翌朝、クチ旅団本部…

モンキーとニャンは、突然現れ、モンキーをスカウトしにきたという男ホースと話し合っていた。
ホースの過去や、4thERFに入った経緯、どのような任務のために戦っている組織なのか、じっくりと話を聞いていた。
モンキーは最終的にニャンと2人きりで話合った。
ニャンはしばらく考え、こう答えた。「モンキーがここから去るのは俺も寂しいヨ。でも俺にモンキーを引き留めることは出来ない。モンキーの革命はもっと大きな…世界中の人々のために戦うべきだ。モンキーのどんな決断も賛成するヨ」
モンキーはそう言ったニャンと固く握手をした。

そしてホースに告げる。「今日からあんたらの革命に力を貸すぜ」
ホースは頷いて言った。「夜にミャンマーに向けて出発する。軍に監禁された民主化指導者の女性を救出する任務だ」
そしてモンキーはホースと共にベトナムに別れを告げた。
次なる革命の戦いのために!

(モンキー編・完)
scene25 4thERFへ〜次なる革...
2009/03/13 17:21

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4thERFクロニクルズ《モンキー編》孤高の革命戦士〜ホースとの出会い サバゲー大好き!第4帝国革命軍/BIGLOBEウェブリブログ
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